会話が続く質問の作り方

結論:会話が続く質問は、思いつくものではなく「閉じた質問を開いた質問に言い換える」→「返ってきた答えを深掘りする」という2つの手順で作れます。 話題を次々に用意する必要はありません。1つの話題を丁寧に広げるほうが、会話は長く続きます。

この記事でわかること

  • 閉じた質問と開いた質問の違い
  • 閉じた質問を開いた質問に変える3つの言い換え型
  • 返ってきた答えを深掘りする4ステップ
  • 話題別の質問例と、実際のやり取り台本
  • 避けたい質問のNG例と改善例、チェックリスト

閉じた質問と開いた質問

質問は大きく2種類に分けられます。

閉じた質問 開いた質問
はい/いいえ、または一語で終わる 相手が自分の言葉で説明する
「映画は好きですか?」 「最近見た映画で印象に残ったものはありますか?」
良い点 答える負担が軽い 会話の材料が増える
弱い点 会話がそこで止まる 重いと答えるのが面倒になる

どちらが正しいということはありません。 会話の入口では閉じた質問が有効で、続けたい場面では開いた質問が要ります。実際のやり取りでは、閉じた質問で入り、次の一手で開いていくのが自然です。

手順1:閉じた質問を開いた質問に言い換える

言い換えには型があります。次の3つを覚えておけば、たいていの質問は開けます。

型A:「好き?」→「どんな〜?」

  • 前:「カフェは好きですか?」
  • 後:「カフェだと、どんな雰囲気のお店が落ち着きますか?」

「はい/いいえ」を求める形をやめ、選び方や好みの中身を尋ねます。

型B:「なぜ?」→「きっかけは?」

  • 前:「なぜその仕事を選んだんですか?」
  • 後:「その仕事に興味を持ったきっかけって何だったんですか?」

「なぜ」は理由の説明を求めるため、少し尋問のように響きます。「きっかけ」に置き換えると、思い出を話す質問に変わります。

型C:「いつも何を?」→「最近は?」

  • 前:「休日はいつも何をしていますか?」
  • 後:「最近の休日で、行ってよかった場所はありますか?」

「いつも」は総まとめの回答を求めるので負担が重くなります。時間を「最近」に絞ると、具体的なエピソードが返ってきます。

手順2:返ってきた答えを深掘りする4ステップ

会話が続かない人の多くは、質問が下手なのではなく、返ってきた答えを使わずに次の新しい質問に移ってしまっています。深掘りは次の順番で行います。

  1. 受け止める:「そうなんですね」で終わらせず、相手の言葉を一部くり返す(例:「朝のうちに行くんですね」)
  2. 具体化する:場所・きっかけ・回数・気持ちのどれか1つを尋ねる(例:「どのあたりのお店が多いですか?」)
  3. 自分の話を一言添える:質問ばかりにならないよう、1〜2行だけ自分の側を出す(例:「私は夕方に行くことが多いです」)
  4. 次の質問につなげる:同じ話題の隣に移る(例:「朝と夕方だと、雰囲気けっこう違いますよね。朝派になったきっかけってあるんですか?」)

このうち抜けやすいのが3の「自分の話を一言」です。質問だけを重ねると、相手はインタビューを受けているように感じます。1往復のうち1回は自分を出す、と決めておくとバランスが取れます。

話題別の質問例

話題 開いた質問の例
休日 「最近の休みで、行ってよかった場所はありますか?」
食べ物 「これは外せない、という一皿ってありますか?」
仕事 「その仕事で、意外と面白いと感じるところはどこですか?」
趣味 「続けているうちに、好みが変わってきた部分はありますか?」
出身・地域 「地元でここは連れて行きたい、という場所はありますか?」
動画の内容 「動画で話されていた△△って、いつ頃から始めたんですか?」
価値観 「休みの日は、予定を詰めるほうと、ゆっくりするほう、どちら寄りですか?」

いずれも、答えが1つに絞れて、かつ一言で終わりにくい形になっています。相手が自分で選んで見せている情報(動画・プロフィール)から作ると、踏み込みすぎになりません。

やり取り台本(深掘りの流れ)

自分:動画で「休日はパン屋を探して歩く」と話されていたのが印象に残りました。最近見つけたお店で、当たりだったところはありますか?

相手:ありました!家の近くに小さいお店ができて、朝いちで行くとまだ温かくて感動しました。

自分:朝いちで行くんですね(受け止め)。焼き上がりの時間を狙う感じですか?(具体化)私は夕方に立ち寄ることが多いので、その時間の楽しみ方は新鮮です(自分の話)。

相手:そうです、開店から30分くらいが狙い目です。夕方は残っているものから選ぶ感じですよね。

自分:まさにそれです。朝派になったきっかけって何かあったんですか?(次の質問)

新しい話題を出したのは最初の一度だけで、あとは同じ話題の中を移動しているだけです。1つの話題は、掘れば3〜4往復もちます。

避けたい質問のNG例と改善例

NG例 なぜ避けるか 改善例
「趣味はなんですか?」 範囲が広く、どこまで書くか迷う 「動画で話していた△△って、どんなところが好きなんですか?」
「なぜ独身なんですか?」 答えに窮し、評価されている印象になる 価値観の話題は「どんな休日が理想ですか?」から入る
「年収はどのくらいですか?」 立ち入りすぎで、警戒される 仕事の話は「やりがい」「意外な面」から尋ねる
「今どこに住んでますか?」(詳細) 個人情報に踏み込む 「よく行くエリアってどのあたりですか?」程度に留める
質問を3つ並べる どれに答えるか選ぶ負担が生まれる 1通1問に絞る
「元恋人とはなぜ別れたんですか?」 重い話題を早い段階で持ち出している 会話が十分に育つまで持ち出さない
「他の人ともやり取りしてますか?」 探る質問は空気が硬くなる 相手の予定や好みなど前向きな話題に戻す

質問づくりチェックリスト

  • ☐ はい/いいえで終わらない形になっている
  • ☐ 答えの範囲が絞られている(「最近」「1つだけ」など)
  • ☐ 相手の直前の発言から作っている
  • ☐ 1通に質問は1つだけ
  • ☐ 「なぜ」を「きっかけ」に言い換えた
  • ☐ 自分の話を1〜2行添えている
  • ☐ 個人情報や過去の恋愛に踏み込んでいない

安全上の注意(LOVETOK編集部調べ)

質問は距離を縮める道具ですが、同時に相手の個人情報に近づく行為でもあります。勤務先の詳細、自宅の最寄り駅、家族構成、収入などは、聞き出すのではなく、相手が自分から話したときに受け取る情報として扱ってください。自分が答える側になったときも、答えたくない質問には答えない選択があります。

やり取りの中で、投資や副業の話、別サイトやアプリへの誘導、金銭の相談が出てきた場合は、質問を返して会話を続けるのではなく、通報・ブロックを検討してください。消費者庁・警察庁・国民生活センターは、こうした勧誘への注意を継続して呼びかけています。不安な勧誘は消費者ホットライン188、事件性が疑われる場合は警察相談専用電話#9110へ相談できます。個別の事案が法律上どう扱われるかは事情によって異なるため、判断が必要な場合は関係機関や専門家にご相談ください。

よくある質問

Q. 質問を考えるのが苦手です。毎回新しい話題が必要ですか?
A. 必要ありません。深掘りの4ステップを使えば、1つの話題で数往復できます。新しい話題を探すより、目の前の答えを使うほうが楽です。

Q. 相手の答えが短くて掘れません。
A. 掘る前に、こちらから自分の話を少し出してみてください。相手が答えやすい温度が分かると、返ってくる量も変わります。それでも短いままなら、話題そのものを変える判断も必要です。

Q. 質問ばかりになってしまいます。
A. 「質問1つに対して、自分の話を1行」を目安にしてください。会話は情報収集ではなく交換です。

Q. 動画の内容から質問して大丈夫ですか?
A. 本人が見せるために用意した内容なので、話題として適しています。ただし触れるのは話していた中身にし、外見への評価は避けてください。

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参考:本記事の質問の型・台本はLOVETOK編集部が整理したものです(LOVETOK編集部調べ)。

著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-26