動画で誠実さを伝える言い方|盛らない・具体的に話す・曖昧語を避ける

結論:誠実さは「誠実そうな表情」ではなく、言葉の選び方で伝わります。やることは3つだけです。①事実より上に盛らない ②抽象を一段下げて具体的に話す ③「普通に」「それなりに」といった曖昧語を残さない。 この3つを直すだけで、同じ内容の自己紹介でも受け取られ方が変わります。

自己紹介動画で「誠実に見せよう」と意識すると、多くの人は表情や声のトーンを整えようとします。ですが見る側が引っかかるのは、たいてい言葉のほうです。中身が薄い、話が大きい、どうとでも取れる——この3つは、どれだけ感じよく話しても隠れません。この記事では、言い方のレベルで何を直せばよいかを扱います。

この記事でわかること

  • 「盛り」が起きやすい3つのパターンと、後で困る理由
  • 具体的にしてよい情報と、具体的にしてはいけない情報の線引き
  • 自己紹介で使いがちな曖昧語と、その言い換え表
  • 書いた台本を自分で添削する3ステップ
  • 誠実さが伝わるNG例と改善例、30秒の台本例

1. 盛らない:盛りは「後」で効いてくる

自己紹介動画の盛りは、次の3つに分けられます。

盛りの種類 よくある言い方 何が起きるか
実績の盛り 「仕事はかなり任されています」 具体を聞かれた時点で説明が続かない
頻度の盛り 「毎週キャンプに行きます」(実際は年数回) 誘われたときに断り続けることになる
人柄の盛り 「誰とでもすぐ打ち解けます」 実際のやり取りの温度差が際立つ

盛りの問題は、動画を見た瞬間にバレることではありません。マッチした後のメッセージや、実際に会ったときに必ず照合されることです。最初に上げた期待値は、そのまま後半の減点になります。

そして盛った内容は、話しているときの声や間にも出ます。事実を話す部分と盛った部分では、言い切りの強さが変わりやすいためです。盛らないことは、誠実さの表明であると同時に、自分が話しやすくなる工夫でもあります。

なお、盛らないことと自分を低く言うことは別です。「たいした趣味もなくて」「地味な人間なので」といった前置きは、謙虚さではなく情報の削除になります。事実のまま出すのが基準です。

2. 具体的に話す:抽象度を一段だけ下げる

「趣味は料理です」は、間違ってはいませんが、そこから会話が伸びません。抽象度を一段下げると、同じ秒数で伝わる量が増えます。

  • 「料理が好きです」→「週末にカレーを作るのが好きで、スパイスを少しずつ変えて試しています」
  • 「音楽が好きです」→「通勤中はずっと邦楽のライブ音源を聴いています」
  • 「運動しています」→「夜に30分くらい近所を歩くのが習慣です」

ポイントは一段だけ下げることです。二段、三段と下げると時間を使いすぎますし、次に説明する安全上の問題が出てきます。

具体的にしてよいこと/してはいけないこと

ここは誠実さの話で最も誤解されやすい部分です。「正直=何でも明かす」ではありません。

具体的にしてよい(人となりが分かる) 具体的にしない(個人が特定される)
職種のレベル(接客、事務、医療系 など) 勤務先の会社名・店舗名・学校名
休日の過ごし方、生活のリズム 通っている店や施設の名前
趣味の中身、最近ハマっていること 活動している具体的な場所や曜日の固定情報
おおまかな居住エリア(都内、県内 など) 住所、最寄り駅、建物名、部屋番号
どんな関係を求めているか 本名(フルネーム)、連絡先、SNSやLINEのID

背景の映り込みも同じ考え方です。表札・郵便物・宅配伝票・社員証・制服・書類・PC画面などは、話していなくても情報を渡してしまいます。詳しくは「動画投稿時の個人情報対策」で扱っています。

3. 曖昧語を避ける:言い換え表

自己紹介で最も伝わらないのが、どうとでも取れる言葉です。使っていても悪印象にはなりませんが、記憶にも残りません。

曖昧語 何が問題か 言い換え例
普通に働いています 何をしているか分からない 平日は事務の仕事をしています
それなりに趣味はあります 情報がゼロ 最近は写真を撮るのにハマっています
割とアクティブなほうです 基準が人によって違う 月に一度は日帰りで出かけます
いろいろやっています 話題の入口にならない 料理と、たまに登山をします
たまに飲みに行きます 頻度が伝わらない 月に一、二回、友人と飲みます
優しい人が好きです ほぼ全員が当てはまる 話を最後まで聞いてくれる人だと嬉しいです
真面目なほうだと思います 自己評価は判断材料になりにくい 予定は早めに決めたいタイプです
楽しいことが好きです 内容がない 初めての店を開拓するのが好きです
誠実な方を探しています 抽象度が高すぎる 連絡のペースを合わせられる方だと安心します

とくに最後の一行に注意してください。「誠実な人が好き」と言うことは、誠実さの表明にはなりません。 自分がどう振る舞うつもりかを具体的に言うほうが伝わります。

台本セルフ添削:3ステップ

書いた原稿は、そのまま撮らずに一度だけ手を入れてください。5分で終わります。

  1. 書き出す。 まず思いつくまま話す内容を文字にします。この段階では盛っていても曖昧でも構いません。
  2. 曖昧語に印をつける。 上の表にある言葉、および「けっこう」「みたいな」「とか」「気がします」に印をつけ、具体的な行動か場面に置き換えます。 置き換えられないものは、その情報自体を削ります。
  3. 声に出して読み、引っかかる文を探す。 読んでいて言いよどむ文は、たいてい盛っている文です。事実に戻すか、削除します。

3ステップ後に残った文章が、そのまま誠実さの伝わる台本になります。構成の組み立て方は「30秒で人柄が伝わる自己紹介動画の作り方」を参照してください。

NG例と改善例

NG例 改善例 直した点
「仕事はけっこう忙しくて、それなりに頑張ってます」 「平日は日中の勤務で、帰りは19時ごろです」 曖昧語を事実に置換
「誰とでもすぐ仲良くなれます」 「最初は緊張しますが、慣れるとよく話すほうです」 人柄の盛りを実態に修正
「趣味はいろいろあります」 「映画と、最近は朝の散歩です」 中身を2つだけ具体化
「〇〇駅前の△△で働いています」 「都内で接客の仕事をしています」 具体化しすぎを安全側へ戻す
「真剣に探しています。よろしくお願いします」 「お互いのペースで、まずは話すところから始めたいです」 決意表明を行動の説明に
「たいして面白い人間ではないですが」 「派手なほうではないですが、話を聞くのは好きです」 自己卑下を事実の説明に

誠実さが伝わる台本例(約30秒)

はじめまして、○○(ニックネーム)です。

平日は都内で事務の仕事をしていて、帰りは19時ごろです。休日は近所を1時間くらい歩くのが習慣になっています。

人見知りするほうなので、最初は言葉が少ないかもしれません。そのぶん、返事は必ずお返しするようにしています。

会う会わないも含めて、お互いのペースで進められたら嬉しいです。見てくださってありがとうございました。

この台本で使っている工夫は3点です。①数字と場面で具体化している(19時ごろ、1時間くらい)②できないことを先に言っている(人見知り)③自分がどう振る舞うかを言っている(返事は必ず返す)。 相手に求める条件を並べるより、自分の行動を言うほうが誠実さは伝わります。

安全のうえでの注意

誠実な言い方を追求するあまり、情報を出しすぎないでください。初対面の相手に連絡先・勤務先・住所につながる情報を明かす行為は、誠実さではなくリスクです。 慎重な人ほど、そうした動画に警戒します。

また、動画の言葉が誠実であることは、その人が安全であることの証明にはなりません。 これは自分の動画を作るときも、相手の動画を見るときも同じです。早い段階で外部の連絡先へ誘導する、投資や副業の話に移る、金銭や立て替えを求める——こうした相手とは、印象に関係なく距離を置いてください。

LOVETOKでは年齢確認・本人確認、動画審査(電話・メール・SNS ID・URLの検知などを含む)、通報・ブロック、利用停止といった安全機能を提供予定ですが、審査は補助であり、投稿前の確認は本人が行うことが前提です。不安を感じたときは、警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」といった公的窓口への相談も検討してください。

まとめ

  • 誠実さは表情ではなく言葉で決まる
  • 盛りは動画では露見せず、マッチ後に必ず照合される
  • 抽象度は一段だけ下げる。個人が特定される情報は下げない
  • 曖昧語は「具体的な行動か場面」に置き換える
  • 相手への要求より、自分の振る舞いを言うほうが伝わる

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参考:本記事の整理はLOVETOK編集部によるものです(LOVETOK編集部調べ)。外部の専門家による監修は受けていません。相談窓口の情報は警察庁・消費者庁の公表内容にもとづきます。

著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-27