写真や動画を悪用されないための対策

結論:自分の写真や動画は「渡した時点で完全にはコントロールできなくなる」前提で、映す情報を減らし、位置情報を消し、相手に渡す枚数を絞ることが最も確実な対策です。 サービス側の仕組みに頼りきるのではなく、投稿する前の一手間で悪用のきっかけそのものを減らせます。

この記事でわかること

  • 写真・動画がどのように悪用されうるのか(スクショ・転載のリスク)
  • 「映さない・出しすぎない」ための具体的な基準
  • 写真から位置がわかるEXIF情報の削除手順
  • 悪用に気づいたときの動きと公的な相談先
  • 投稿前チェックリスト

スクリーンショットと転載は「防ぎきれない」前提で考える

どんなサービスでも、画面に表示された写真や動画はスクリーンショットや画面録画で保存されうるものです。相手が善意でも悪意でも、いったん相手の手元に渡った画像を後から完全に消させることは現実的に困難です。

そのため対策の考え方は「盗まれないようにする」ではなく、盗まれても被害が小さくなるように、そもそも渡す情報を減らしておく方向が基本になります。悪用されやすい典型例を知っておくと、何を映さないべきかが判断しやすくなります。

悪用のされ方 起きやすい状況
別人になりすます偽アカウントに写真を流用される 顔がはっきり写った写真を多数公開している
勤務先や自宅を特定される 制服・社員証・表札・郵便物・近所の風景が写っている
SNSの本アカウントを特定される 他サービスと同じ写真・同じ背景を使い回している
画像を加工されて拡散される 顔全体が正面から高解像度で写っている

写真の使い回しがなりすましに悪用される流れは「なりすまし・偽アカウントの見分け方」でも整理しています。

「映さない」ための基準

投稿する写真・動画を選ぶとき、次のものが写っていないかを確認します。1枚に少しずつ写り込むと、複数枚を突き合わせて個人が特定される「モザイク特定」につながります。

  • 表札・郵便受け・部屋番号・マンション名
  • 郵便物・宅配伝票・書類・画面(住所や氏名が読めるもの)
  • 社員証・名札・制服・社章
  • 車のナンバープレート
  • 窓の外の景色、目立つ看板や駅名、特徴的な建物
  • 手元のスマホ画面やSNSのアイコン

顔については、正面から高解像度で全体を写すほど流用されやすくなります。横顔や少し引いた構図、雰囲気が伝わる範囲にとどめるだけでもリスクは下がります。

「出しすぎない」ための基準

情報は「多く見せるほど出会いやすい」わけではありません。悪用の材料を減らす観点では、同じ人物・同じ背景の写真を大量に載せない/他サービスと同じ画像を使い回さないことが有効です。

  • 写真は枚数を絞る(同じ場所・同じ服の連続投稿を避ける)
  • SNSや他サービスと同じプロフィール写真を使わない
  • 本名・勤務先・最寄り駅・通っている店など、点と点をつなぐ情報を分散して出しすぎない
  • 動画では、住所や連絡先を口頭・画面で伝えない

LOVETOKでは、自己紹介動画に電話番号・メール・SNS ID・URLなどが含まれていないかを確認する動画審査を提供予定ですが、これは補助的な仕組みです。まず自分で入れないことが最優先です。動画で何を映さないかは「自己紹介動画の個人情報対策」もあわせてご覧ください。

写真の位置情報(EXIF)を削除する手順

スマホで撮った写真には、撮影日時や撮影場所(GPSの緯度経度)などのEXIFと呼ばれる情報が埋め込まれていることがあります。位置情報が残ったまま画像を渡すと、自宅や職場が推定されるおそれがあります。

多くのマッチングサービスやSNSはアップロード時にEXIFを取り除く処理をしますが、すべての受け渡し経路で必ず消えるとは限りません。心配な場合は、渡す前に自分で確認・削除しておくと安全です。

手順1:そもそも位置情報を記録しない設定にする

  • iPhone:設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス→カメラ→「許可しない」
  • Android:カメラアプリの設定→「位置情報を保存」「位置情報タグ」をオフ(機種により名称が異なります)

手順2:撮影済みの写真から位置情報を消す

  • iPhone:写真アプリで対象を開く→共有メニューや情報(i)から「位置情報を調整/なし」を選ぶ
  • Android:ギャラリー/フォトアプリで写真の詳細を開き、位置情報を削除する(機種・アプリにより操作が異なります)

手順3:削除できたか確認する

  • 写真の詳細情報(プロパティ)を開き、位置・GPSの項目が空になっているかを見る

注意:操作名や場所はOSやアプリのバージョンで変わります。正確な手順は、お使いの端末の公式ヘルプで最新の表記を確認してください。

やりがちなNG例と改善例

NG例 改善例
SNSのアイコンと同じ写真を使う サービス専用に撮り下ろした写真を使う
自宅や会社の前で撮った写真を載せる 場所が特定されない構図・背景で撮る
位置情報を確認せずそのまま投稿 投稿前にEXIFを削除・確認する
早く仲良くなろうと本名や連絡先を先に渡す マッチ後もしばらくはサービス内で完結させる
相手に求められるまま追加の写真を送る 送る前に「悪用されても困らないか」を一呼吸おいて考える

悪用に気づいたときの動き

自分の写真や動画が無断で使われている、なりすましに使われている、と気づいたときは次の順で動きます。

  1. その投稿・アカウントのスクリーンショットやURLを証拠として保存する
  2. 掲載されているサービス側に削除申請・通報を行う
  3. LOVETOK内で起きた場合は、対象を通報・ブロックする(通報・ブロック機能を提供予定)
  4. 不安が大きい・脅迫や金銭要求を伴う場合は、下記の公的窓口に相談する

投稿前チェックリスト

  • ☐ 表札・郵便物・書類など住所や氏名が読めるものが写っていない
  • ☐ 社員証・制服・ナンバープレートが写っていない
  • ☐ 窓の外の景色や看板で場所が特定されない
  • ☐ SNSや他サービスと同じ写真を使い回していない
  • ☐ 写真の位置情報(EXIF)を削除・確認した
  • ☐ 動画に連絡先・SNS・勤務先を入れていない
  • ☐ 「この画像が保存されても困らないか」を確認した

よくある質問

Q. スクショを完全に防ぐ方法はありますか?
A. 技術的に完全に防ぐことは困難です。防ぐ前提ではなく、渡す情報を減らしておく対策のほうが現実的で確実です。

Q. 顔写真は載せないほうがいいですか?
A. 載せるかは自由です。載せる場合も、正面・高解像度・多数枚を避け、雰囲気が伝わる範囲にとどめると流用リスクを下げられます。

Q. すでに位置情報つきで投稿してしまいました。
A. 元の写真を一度削除し、EXIFを消した画像で投稿し直すことを検討してください。悪用の兆候があれば下記窓口に相談を。


関連記事

写真や動画を守る工夫は、そのまま安心して使えるサービス選びにもつながります。LOVETOKが準備している通報・ブロックや動画審査などの安全への取り組みは「LOVETOKの安全対策」でまとめて確認できます。

参考:本記事は消費者庁・国民生活センター・警察庁などが公開する個人情報保護やなりすまし被害に関する一次情報をもとに、LOVETOK編集部が整理したものです(LOVETOK編集部調べ)。トラブルの相談先として、消費生活に関する相談は消費者ホットライン「188」、緊急でない警察への相談は「#9110」が利用できます。具体的な法的判断が必要な場合は、専門家や関係機関にご相談ください。

著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-26