結婚相談所の交際ルール|仮交際と真剣交際、同時進行の扱い

著者:横山隆一/編集:LOVETOK編集部/最終更新:2026-08-06

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結論:結婚相談所の交際は、一般的な恋愛と違って「段階」で管理されます。多くの場合、お見合いのあとは仮交際(複数の相手と並行して会える段階)から始まり、相手を一人に絞ると真剣交際(一人に専念する段階)に進みます。この二段階で最も重要なのは、仮交際では同時進行が前提として認められている一方、真剣交際に進むと他の相手との交際を終える必要があるという点です。段階が変わると、許される行動も、期待される進み方も変わります。

本記事では、特定の相談所や連盟の規定ではなく、業態として共通する考え方を整理します。名称(仮交際・真剣交際・プレ交際など)、期間の目安、同時進行の可否や上限といった具体的な運用は相談所や加盟する連盟によって異なりますので、実際のルールは必ず担当者と契約書面でご確認ください。本記事では費用や人数の具体的な数値は扱いません。

顔合わせまでの進み方は「お見合いの流れ」、費用の構造は「結婚相談所の費用の考え方」で扱っています。

この記事でわかること

  • 仮交際と真剣交際という段階が何のためにあるのか
  • 二つの段階で「していいこと」「求められること」がどう変わるか
  • 同時進行が認められている理由と、そのときのふるまい方
  • 段階を進めるかどうか迷ったときの判断フロー
  • 交際期間に目安が設けられていることが多い理由
  • 交際を終えるときの手順と、担当者の役割
  • このルールに息苦しさを感じる場合の考え方(想定される反論)
  • このやり方が向く人・向かない人
  • 交際期間中の安全面と、相談できる窓口
  • 関係の進め方として、LOVETOKとどう違うか

なぜ「段階」があるのか

理由は単純です。結婚を前提にした出会いでは、「今どういう関係なのか」が曖昧なままだと双方が消耗するからです。

一般的な恋愛では、何度か会ううちに自然と関係が定まっていきます。ただしこの過程には「相手は自分だけを見ているのか」「これは付き合っているのか」という不確かさがつきまといます。結婚を前提に、限られた期間で判断しようとすると、この不確かさは大きなコストになります。

そこで、関係の段階に名前をつけて、双方と担当者が同じ理解を持てるようにしているのが、仮交際・真剣交際という仕組みです。名前がついていることで、次の3つが明確になります。

  1. 今、他の人とも会っていいのかどうか
  2. 相手も他の人と会っている可能性があるのかどうか
  3. 次に進むには、何が起きればいいのか

仮交際と真剣交際の違い

観点仮交際真剣交際
位置づけ相手を知るための段階。 交際というより「継続して会ってみる」に近い結婚を具体的に検討する段階
同時進行認められているのが一般的。 複数の相手と並行して会える一人に絞る。 他の相手との交際は終える
相手も同時進行かしている前提で考えるしていない前提
会う頻度双方の都合による増えることが多い
話す内容人柄・価値観・生活の様子結婚後の暮らし方、住まい、仕事の続け方、家族との関係など具体的な条件
家族への紹介通常はしない検討する段階に入る
担当者の関与相談・調整に入ることがある進め方の相談に乗る形が多い
終わり方担当者を通じて伝える担当者を通じて伝える
期間目安が設けられている場合がある目安が設けられている場合がある

表の中で最も誤解が多いのは「同時進行」の行です。 次の節で詳しく扱います。

同時進行の扱い

仮交際で複数の相手と並行して会うことは、多くの相談所で前提として認められています。 ここに抵抗を感じる方は少なくありません。「不誠実ではないか」という感覚は自然なものです。ただ、この設計には理由があります。

理由1:一人ずつ順番に会うと、時間が足りなくなる。 結婚を前提にした活動では、判断までの期間が意識されます。一人と会っては終え、また次の一人と会う、という進め方では、比較の材料がそろう前に時間が過ぎます。

理由2:比較できないと、判断ができない。 初めて交際に近い関係になった相手を「良い人だ」と感じるのは自然なことですが、それが自分に合っているかは別の話です。複数の相手と並行して会うことで、自分が何を大事にしているのかが見えてきます。

理由3:双方が同じ条件になる。 自分だけが一人に絞っていて相手は複数と会っている、という非対称が起きにくくなります。ルールとして共有されているからこそ、傷つき方が浅くなるという側面があります。

同時進行のときのふるまい方

場面✕ しないほうがよいこと○ 望ましい対応
相手に他の交際を聞かれた「いません」と嘘をつく「仮交際の段階なので、他にもお会いしている方はいます」と事実を短く伝える。 人数や詳細は言わない
他の相手の話題具体的なエピソードを話す話題にしない
予定の入れ方同じ日に別々の相手と続けて会う日を分ける
連絡の返信相手ごとに温度差を大きくつける返信の速さや丁寧さは、ある程度そろえる
気持ちが傾いたとき曖昧なまま複数を続ける担当者に相談し、真剣交際に進むか判断する
身体的な関係仮交際の段階で求める・応じるこの段階では求めないのが前提。 相談所が規定を設けている場合もあります

最後の行は重要です。 交際の段階に応じた関係の進め方について、規定を設けている相談所があります。規定の有無にかかわらず、断ることに理由は要りません。 相手が段階を無視して迫ってくる場合、それ自体が判断材料になります。担当者に伝えてください。

段階を進めるか迷ったときの判断フロー

「仮交際を続けるか、真剣交際に進むか、終えるか」で迷ったときに使ってください。上から順に見ます。

1. 会ったあと、次に会う約束をしたいと思うか → いいえ → 終える判断でよい。 無理に続けても双方の時間が減ります → はい → 2へ

2. 相手の前で、無理をしていないか(言葉づかい・興味・価値観) → 無理をしている → 仮交際のまま続けて、素の状態で話せるか試す。 それでも無理なら終える → 無理をしていない → 3へ

3. 結婚後の生活について、話をしてみたいと思えるか → 思えない → 仮交際のまま。 まだ判断材料が足りない可能性があります → 思える → 4へ

4. 他に会っている相手と比べて、この人と話すときのほうが楽か → 判断がつかない → 仮交際を続けて、もう一度ずつ会う。 迷いは情報が足りていないサインです → この人のほうが楽 → 5へ

5. 他の相手との交際を終える決心がつくか → つかない → まだ真剣交際の段階ではない。 担当者に相談する → つく → 真剣交際に進むことを担当者に相談する

このフローの要は4番と5番です。 「この人が一番良い」と感じることと、「他を全部終える決心がつく」ことは別です。後者まで揃って初めて、次の段階です。

交際期間に目安がある理由

多くの相談所では、段階ごとの期間に目安が設けられています。具体的な長さは相談所・連盟によって異なりますので担当者にご確認ください。ここではなぜ目安があるのかだけ整理します。

  • 判断を先送りにすると、双方の時間が減るから。 結婚を前提にした活動では、時間そのものが資源です。
  • 曖昧な関係が長期化すると、傷つき方が深くなるから。 期限があることで、区切りをつけやすくなります。
  • 担当者が状況を把握しやすくなるから。 段階と期間が共有されていれば、必要なときに相談に入れます。

一方で、期間は「守らないと罰せられる規則」というより、進捗を確認するための目印として運用されることが多いものです。事情があって延ばしたい場合は、担当者に相談してください。

交際を終えるときの手順

  1. 終える判断をする。 理由を細かく言語化する必要はありません。
  2. 担当者に伝える。 相手に直接伝えない運用が一般的です。
  3. 担当者から相手に伝わる。 理由の詳細は伝えられないのが一般的です。
  4. 連絡を続けない。 終えたあとに個人的に連絡を取り続けると、双方が次に進めなくなります。

終えられる側になったときの受け止め方も書いておきます。理由は伝えられません。そして理由が分からないのは、自分に欠点があったという意味ではありません。 相手の条件、進行中の他の交際、生活の事情など、こちらからは見えない要素が多数あります。推測して自分を採点しないでください。

想定される反論:段階やルールが息苦しい

もっともな感想だと思います。実際、この仕組みは自然に関係が深まっていくことを期待する人には窮屈です。「まだ知り合ったばかりなのに結婚後の話をするのか」「気持ちが追いつかないうちに段階を進める判断を求められる」と感じることもあります。

ここは、合う人と合わない人がはっきり分かれる部分です。ルールは、判断を早めるための道具であって、気持ちを早める道具ではありません。気持ちが追いつかないなら、進めないという判断で構いません。 ただし、その状態が続くなら、この進み方自体が自分に合っていない可能性も考えてよいと思います。

もう一つの反論として「同時進行はやはり誠実でない」という見方もあります。これは価値観の問題で、正解はありません。ただ、ルールとして双方が知っている状態での並行と、隠れての並行は、性質が異なります。 どうしても受け入れられない場合は、仮交際でも一人に絞るという選び方もできます。その場合は判断に時間がかかることを、あらかじめ引き受けておく必要があります。

この進み方が向く人・向かない人

向きやすい方

  • 関係の位置づけが明確なほうが安心できる方
  • 結婚したい時期をある程度決めている方
  • 判断に迷ったときに相談できる相手が欲しい方
  • 比較しながら考えたい方

向きにくい方

  • 段階や期限に縛られず、自然に関係を深めたい方
  • 同時進行という前提に納得できない方
  • 相手を比較すること自体に抵抗がある方
  • 期限を意識すると、かえって判断が鈍る方

交際期間中の安全面(LOVETOK編集部調べ)

段階が管理されていても、二人で会う場面での注意は変わりません。

  • 段階を超えた関係を求められたら断ってよい。 理由の説明は不要です。断りにくいと感じた時点で、担当者に伝えてください。
  • 金銭のやり取りをしない。 立て替え・貸し借り・投資・副業・商材の話。交際が進んだ相手でも例外ではありません。 金銭の話が出た時点で、距離を取る理由になります。
  • 飲酒は自分のペースで。 判断力が落ちた状態での約束や移動の同意は、あとから修正が難しくなります。飲まない選択も、理由を言わずに通して構いません。
  • 支払いは自分の分を払える状態を保つ。 支払いの貸し借りは、そのあとの力関係になります。
  • 居住地・勤務先の情報は段階に応じて。 真剣交際に進むまで、住所や勤務先の詳細を伝える必要はありません。
  • 家に行く・泊まるは急がない。 場所が変わると、帰る判断が難しくなります。帰りの経路と時刻を先に決めておくと、判断が自分の手に残ります。
  • 違和感は担当者に伝える。 「大したことではないかも」と思う段階で伝えておくほうが、記録として残ります。
  • 高額な契約・保険・住まいの話をその場で決めない。 交際が進むと、生活に関わる話が出ます。持ち帰って検討して構いません。

金銭の要求や勧誘、契約に関する不安は消費者ホットライン「188(いやや)」、緊急ではないが不安を感じる出来事は警察相談専用電話「#9110」、身の危険を感じる場合は110番へ相談できます。本記事は一般的な注意点の整理であり、個別の法的な判断を示すものではありません。

よくある質問

Q. 仮交際では何人まで同時に会えますか。 A. 上限の有無と件数は相談所・連盟によって異なります。担当者にご確認ください。

Q. 同時進行していることを相手に言うべきですか。 A. 聞かれたら事実を短く伝えるので十分です。人数や具体的な内容までは伝えないほうが、双方にとって余計な負担が減ります。

Q. 相手が同時進行しているか気になります。 A. 仮交際はしている前提で考えるのが基本です。気になって進めない場合は、真剣交際に進むかどうかを担当者に相談してください。

Q. 交際期間の目安を過ぎたらどうなりますか。 A. 運用は相談所によって異なります。目印として使われることが多く、事情があれば相談できるのが一般的です。

Q. 真剣交際に進んだら、必ず結婚しなければいけませんか。 A. いいえ。真剣交際は結婚を具体的に検討する段階であり、確約ではありません。話し合いの結果、終える判断もあり得ます。

Q. 交際を終えるとき、理由を伝えるべきですか。 A. 担当者には簡潔に伝えます。相手に理由の詳細が伝わらない運用が一般的です。

Q. 断られた理由が知りたいです。 A. 伝えられないのが一般的です。理由が分からないことは、自分に欠点があったという意味ではありません。

Q. 気持ちが追いつかないまま段階を進めてしまいそうです。 A. 進めない判断で構いません。期限は判断を早めるための目印であって、気持ちを早めるための道具ではありません。

LOVETOKとの違い

関係の進め方に、決められた段階があるかどうかが違います。優劣ではなく、設計の違いです。

観点結婚相談所の交際(業態としての一般的な形)LOVETOK
関係の段階仮交際・真剣交際といった段階が定義されている段階の定義はありません。 進み方は利用者どうしに委ねられます
同時進行仮交際では前提として認められることが多いルールとして定めていません。マッチした相手とのやり取りは1対1です
期間の目安設けられている場合がある期間の定めはありません
間に入る人担当者が相談・調整・伝達に入る仲介者は入りません
終わり方担当者を通じて伝える返信しない・ブロックするで完結します。理由の説明は不要です。ブロックするとお互いに表示されなくなります
相手の分かり方会って話すことで分かっていく15〜30秒の自己紹介動画と、20種類の質問から選んで答える動画(合計6本まで)から、話し方・声・表情が分かります
やり取り対面と個人的な連絡マッチ成立後のメッセージ(送信はプレミアム会員の機能。女性は無料)。テキストのみで、画像は送れません
連絡先交際に進んだ段階で交換電話番号・メールアドレス・SNSのID・URLは送信前に自動で止まり、相手に届きません
会う前の確認顔合わせを重ねるマッチ成立後かつ年齢確認済みの相手とビデオ通話ができます。録画・録音は行いません
会う日の安全担当者に相談できるデート予定を登録し、家族や友人にリンクで共有できます。 共有先に相手の氏名や連絡先は表示されません
困ったとき担当者に相談通報は全画面から可能で、誰が通報したかは相手に伝わりません。 未成年の疑い・生命の危険・暴力・詐欺に該当する通報は3時間以内の対応を期限としています
年齢と本人確認相談所の入会審査・必要書類による20歳以上が対象。公的な身分証と顔照合による本人確認を行い、確認が完了するまでいいね・マッチング・メッセージ・ビデオ通話・課金はすべて使えません。身分証の画像は確認が終わり次第、直ちに削除します
休む休会制度の有無は相談所による1週間〜半年の休止ができます

結婚相談所の交際は段階と期限で判断を進める形、LOVETOKは進み方を自分たちで決める形です。どちらが向くかは、明確な枠組みがあるほうが安心できるか、自分のペースを保ちたいかで変わります。両方を並行して検討している方もいます。

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段階とルールは、気持ちを急かすためのものではなく、「今どういう関係なのか」を双方が同じように理解するためのものです。枠組みがあるほうが動きやすい方には合いますし、窮屈に感じる方には別の進み方もあります。段階の定めがなく、自分たちのペースで進める形を探している方には、動画とビデオ通話で相手を知ってから会う選択肢もあります。LOVETOKの進み方は「LOVETOKのサービス紹介」でご覧いただけます。

参考・相談先:本記事は、対面での出会いや継続的な役務提供契約に関して消費者庁・国民生活センター・警察庁等が公表している一般的な注意喚起をもとに、LOVETOK編集部が整理したものです(LOVETOK編集部調べ)。特定の事業者の規定や運営内容を評価するものではなく、個別の法的な判断を示すものでもありません。段階の名称・期間の目安・同時進行の可否は相談所や加盟する連盟によって異なるため、必ず担当者および契約書面でご確認ください。消費生活の相談は消費者ホットライン「188(いやや)」、緊急でない警察への相談は警察相談専用電話「#9110」、身の危険を感じる場合は110番へご連絡ください。

著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-27

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