マッチングの安全を支える設計思想|危険な道を作らない発想

著者:横山隆一/編集:LOVETOK編集部/最終更新:2026-08-06

LOVETOKは15〜30秒の縦動画から始まる恋愛マッチングサービスです。写真では伝わらない話し方や雰囲気を、会う前に確かめられます。

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ご利用は20歳以上に限ります。年齢確認が完了するまで、いいね・メッセージはご利用いただけません。

結論:安全は「見守る機能を足すこと」より「危険が通る道をそもそも作らないこと」で決まります。 監視や注意喚起は事後の対策ですが、経路が存在しなければ、その経路で起きる被害は最初から発生しません。「できないことを作る」とは、利用者の自制心に頼らずに済む状態を設計で用意することです。

マッチングサービスを比べるとき、多くの人は「何ができるか」を見ます。しかし安全という観点では、何ができないかのほうが情報量が多いのです。この記事では、なぜ機能を減らすことが安全につながるのか、その考え方と限界を整理します。

この記事でわかること

  • 「機能を足す安全対策」と「経路を作らない安全対策」の違い
  • LOVETOKが意図的に設けていない機能と、それぞれが塞いでいるリスク
  • 権限を段階に分ける設計(本人確認が済むまで何も使えない理由)
  • 記録を「残す」のではなく「最小にする」という考え方
  • できないことによって生じる不便と、その代わりに得られるもの
  • サービスの設計思想を見抜くために自分で確認できる7つの質問
  • この設計が向かない人と、機能を減らしても防げないこと

「足す安全対策」と「作らない安全対策」

安全対策には大きく2つの型があります。

足す型は、危険な行為が起きうる前提で、それを検知・警告・削除する仕組みです。通報、審査、パトロール、注意喚起の表示などが該当します。効果はありますが、必ず「起きたあと」に働きます。 検知の精度が上がっても、被害と対応のあいだには時間差が残ります。

作らない型は、危険な行為が通る経路そのものを実装しない仕組みです。たとえばチャットに画像を送る機能がなければ、不適切な画像の送信は検知の対象ですらありません。ゼロ件を目指すのではなく、発生しうる母数を構造的に消すという考え方です。

この2つは対立しません。実際には併用します。ただし優先順位があります。まず経路を減らし、残った経路にだけ検知と対応を配置する。 順序を逆にすると、対策項目が無限に増え、どれも薄くなります。

LOVETOKが意図的に設けていない機能

LOVETOKでは、次の機能を「まだ作っていない」のではなく「作らない」という判断で外しています。

設けていない機能塞いでいるリスク代わりの手段
掲示板不特定多数への呼びかけ、勧誘の温床化1対1のマッチとメッセージ
グループチャット集団での圧力、勧誘の場への転用マッチした相手との個別のやりとり
チャットでの画像送信不適切画像の送付、画像を材料にした脅しテキストと、審査を経た投稿動画・写真
位置情報の共有現在地の特定、待ち伏せ公開は都道府県まで
市区町村より細かい検索生活圏の絞り込み年齢・地域・趣味などでの検索
利用者どうしの金銭のやり取りサービス内での金銭要求の正当化(金銭が絡む話は通報の対象)
連絡先・URLの送信外部への持ち出し、外部での被害送信前に自動でブロック

この表の右端を見ると、「できないこと」には必ず代わりの経路が用意されていることが分かります。単に減らしているのではなく、危険度の低い経路に流し替えているというのが正確な説明です。

なお、メッセージで送れるのはテキストのみで、画像・動画・音声・ファイル・位置情報は機能として存在しません。絵文字リアクションも ❤️😊😂👍🎉😮 の6種類のみで、自由入力はできません。

権限を段階に分ける

もう一つの柱が、「登録できたこと」と「使えること」を切り離す設計です。

LOVETOKでは、公的な身分証と顔照合による確認が完了するまで、いいね・マッチング・メッセージ・ビデオ通話・課金がすべて使えません。 自己申告だけで年齢を通す方法は採用していません。使える身分証は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カード等です。身分証の画像は確認が終わり次第、直ちに削除します。

この設計の意味は、「登録だけして様子を見る」状態の人が、他の利用者に接触できないという点にあります。接触の手前に確認を置くことで、確認を通らない相手との接点そのものが生まれません。

ビデオ通話にも同じ考え方が入っています。条件はマッチ成立後かつ年齢確認済みの相手のみです。呼び出しは45秒で不在着信になり、通話は最大60分。通話中でも通報でき、通報すると通話は終了します。

記録は「残す」より「最小にする」

安全のために記録を増やす、という発想は一見もっともらしく見えます。しかし記録が増えるほど、その記録が漏れたときの被害も増えます。残さない情報は漏れません。

  • ビデオ通話:録画・録音はしていません。記録は日時・通話時間・当事者のみです
  • 足あと:自分のプロフィールを見た人が分かりますが、記録は最終閲覧日時のみで、閲覧回数は記録していません
  • 身分証の画像:確認が終わり次第、直ちに削除します
  • カード情報:決済はStripeを利用し、カード情報は当社で保持しません
  • 公開プロフィール:表示名(ニックネーム)・年齢・都道府県のみ。本名・生年月日・詳細な住所・電話番号・メールアドレスは公開されません

足あとの閲覧回数を記録しない理由は、プライバシーだけではありません。回数が見えると「何回見られたか」を気にする使い方に変わり、相手の行動を推測する材料になってしまうからです。持たない情報は、誰の不安の材料にもなりません。

独自要素1:できないことのトレードオフ表

正直に書きます。この設計には不便が伴います。

できないこと感じる不便代わりに得られるもの
連絡先を交換できないやりとりがサービス内に限られる関係が終わっても連絡が続かない
チャットで画像を送れないその場の様子を見せられない送った画像が残り続ける不安がない
位置情報を共有できない近い人を細かく探せない生活圏を推測されにくい
掲示板がない一度に多くの人へ呼びかけられない勧誘目的の書き込みに触れずに済む
確認前は何も使えない始めるまでに手順がある相手も同じ手順を通っている
投稿がすぐ公開されない反映を待つ時間がある連絡先やURLの写り込みが公開されない

左の列だけを見れば「機能が少ない」ですが、右の列は左の列と同じ設計から生まれています。 どちらか片方だけを選ぶことはできません。

独自要素2:設計思想を見抜く7つの質問

LOVETOKに限らず、サービスの安全設計は次の7つを確認すると輪郭が見えます。利用規約とヘルプページで調べられる範囲の質問にしてあります。

  1. 年齢確認は自己申告か、公的な身分証を使うか。 自己申告のみなら入口が開いています
  2. 確認が済む前に、他の利用者へ接触できるか。 できるなら、確認は形式的です
  3. 身分証の画像はどこに保存されるか。 保存先が書かれていない場合は問い合わせる価値があります
  4. チャットで何を送れるか。 送れるものが多いほど、悪用の経路も多くなります
  5. 位置情報をどの粒度で扱うか。 現在地を共有できる設計なら、その前提で使う必要があります
  6. 通報したことが相手に伝わるか、対応の目安時間が示されているか。 目安が公開されているかは姿勢の指標です
  7. 退会以外に、いったん離れる手段があるか。 「やめるか続けるか」の二択しかない設計は、疲れたときに逃げ場がありません

7つのうち何個が満たされているかを競わせる必要はありません。 自分が何を怖いと感じるかによって、重視すべき質問は変わります。画像を送られることが怖い人は4番を、住んでいる場所を知られたくない人は5番を優先してください。

独自要素3:よくある誤解と実際

よくある誤解実際
機能が少ないのは開発が遅れているから掲示板・グループチャット・画像送信・位置情報共有は意図的に設けていません
本人確認があれば安全は保証される本人確認は年齢と実在を確かめる仕組みで、相手の意図までは分かりません
審査があるから投稿内容は完全に安全AI判定と担当者確認を経ますが、背景の写り込みまで機械的に判定できるとは限りません
通報すればすぐ相手が消える緊急度で対応期限が分かれます。最重要の通報は確認を待たずまず相手を非表示にします
録画がないと証拠が残らず不利録画は当事者双方の記録が残ることでもあります。通話中の通報で対応する設計です
制限が多いサービスは出会えない制限は接触の質を絞る設計で、出会いの成否を決めるのは主に自分の使い方です

この設計が向かない人

すぐに連絡先を交換して、外部のやりとりに移りたい人には向きません。 LOVETOKでは電話番号・メールアドレス・SNSのID・URLは送信前に自動で止まり、相手に届きません。これは仕様であり、回避する方法を案内することもありません。

また、近所の人だけを細かく絞って探したい人にも向きません。検索の粒度は都道府県までで、それより細かい地域指定はできません。

「機能が多いほうが楽しい」という価値観の方にとっても、物足りなく感じる場面はあると思います。その感覚自体は正当です。設計思想は好みの問題を含みます。

機能を減らしても防げないこと

構造で防げるのは、サービス内で完結する行為だけです。会ったあとに起きるトラブル、長い時間をかけて信頼を得たうえで金銭を求める形の被害、外部で交わされた約束は、サービス内の機能では捕捉できません。

設計は入口を絞る仕組みであり、被害が起きないことを保証するものではありません。 ここを混同すると、「安全な設計だから警戒しなくてよい」という逆方向の判断につながります。実際には、構造で塞げない領域にこそ自分の判断が必要です。会う前の備えについては、関連記事にまとめています。

安全上の注意と相談先

本記事の整理は、LOVETOKの機能仕様と公的機関の注意喚起をもとにLOVETOK編集部が整理したものです(LOVETOK編集部調べ)。

LOVETOKの対象は20歳以上の方です。やりとりの中で相手が20歳未満ではないかと感じた場合は、確信がなくても通報してください。未成年(法律上18歳未満)の可能性がある投稿については、AIだけで判断せず必ず担当者が確認する運用にしています。通報は誰が通報したかが相手に伝わらない仕組みで、最重要(未成年の疑い・生命の危険・暴力・詐欺)は3時間以内を目安に対応します。

金銭被害や契約に関する消費者トラブルは消費者ホットライン「188」(消費生活センター)、緊急ではない警察への相談は警察相談専用電話「#9110」が窓口です。事件性がある場合や身の危険が及ぶ場合は110番を利用してください。手口の傾向や注意喚起は、警察庁・消費者庁・国民生活センターの公表情報が参考になります。個別の法的判断は避け、専門家または関係機関にご確認ください。

よくある質問

Q. 機能が少ないと、やりとりが続かないのでは? A. 送れるものは限られますが、マッチ後のメッセージ、6種類の絵文字リアクション、ビデオ通話が使えます。ビデオ通話は連絡先を交換せずに顔を見て話せる手段です。

Q. 連絡先を送れないのは不便では? A. 不便です。その不便と引き換えに、関係が終わったあとも連絡が届き続ける状況を避けています。詳しくは連絡先に関する記事で説明しています。

Q. 掲示板がないと、目的が合う人を探せないのでは? A. 検索では年齢・地域・趣味・性別・結婚意思・お酒・タバコ・キーワードを指定できます。趣味は150種類以上から選べ、無いものは自由に追加できます。

Q. 将来的にできることは増えますか? A. 掲示板・グループチャット・チャットでの画像送信・位置情報の共有は、機能追加の候補ではなく設計として設けていないものです。

Q. 休みたくなったら退会するしかありませんか? A. 退会せずに1週間〜半年のあいだ、他の人に表示されない状態にできる休止機能があります。


関連記事:安全に使うための行動面の基本は「安全に使うための基本」、確認の仕組みそのものは「なぜ本人確認が必要なのか」、サービスを比べるときの視点は「マッチングサービスの安全性はどこを見る?」で解説しています。

LOVETOKが仕組みの側で何をしていて、何をあえて設けていないかは「安全への取り組み」にまとめています。会員登録を受け付けていますが、設計思想は始める前に確かめておくほど、あとで迷いが減ります。

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著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-31

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