自分の長所が思いつかないとき|他人からの評価を手がかりに書く
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結論:長所は「自分の内側を探して見つけるもの」ではなく、「人から言われたことを思い出して拾うもの」です。 思いつかないのは長所がないからではなく、探す場所を間違えているからです。
自己紹介文の作成でいちばん手が止まるのが、この長所の欄です。真面目に考えるほど「これは長所と言えるほどではない」と自分で却下してしまい、結局は空欄か「優しいと言われます」の一行で終わります。この記事では、記憶をたどって材料を集め、それを自己申告に見えない形の文章へ変換するまでの手順を扱います。
この記事でわかること
- 長所が思いつかない本当の理由と、探す場所を変えるという発想
- 他人からの評価を思い出すための10の質問(想起シート)
- 「言われたこと」を「行動」に、さらに「書ける一文」に変換する手順
- 抽象的な長所ワードを具体に落とす言い換え辞書
- 自己申告に見えてしまう書き方と、その改善例
- 5分で終わる棚卸しワークと、書き出したあとの絞り込み方
- どうしても出てこない人・長所を書きたくない人の代替案
なぜ思いつかないのか
長所が出てこない人には、共通した3つの詰まり方があります。
1つ目は、基準が高すぎること。 「長所」という言葉から、人より優れている点、誇れる実績を想像してしまう状態です。しかしプロフィールで求められているのは優劣の話ではなく、一緒に過ごしたときにどんな感じの人かという情報です。特別である必要はありません。
2つ目は、自分にとって当たり前になっていること。 毎回きちんと返信する、頼まれた締め切りを守る、人の話を最後まで聞く。本人にとっては呼吸と同じなので長所として認識されませんが、周囲はそれを長所として見ています。
3つ目は、探す方向が内向きであること。 自分の内面を掘っても、出てくるのは自己評価の低さだけです。長所は他者との関係のなかで発生する評価なので、記憶の中の他人の言葉を探したほうが速く見つかります。
LOVETOKは、15〜30秒の自己紹介動画から始まる縦動画型の恋愛マッチングのWebサービスで、現在は会員登録を受け付けています。自己紹介文は例文から選ぶこともでき、入力済みの情報(年齢・地域・職業・趣味・休日)をもとにAIに下書きを作ってもらうこともできます。ただしAIは事実を創作しません。あなたが入力していない性格や実績を勝手に書くことはないので、長所の材料はやはり自分の記憶から持ってくる必要があります。
想起シート:他人からの評価を思い出す10の質問
紙でもスマートフォンのメモでも構いません。答えられるものだけ、単語で書いてください。 全部埋める必要はありません。3つ埋まれば十分です。
- 職場や学校で「ありがとう」と言われたのは、どんなときですか
- 友人から頼まれごとをするとき、決まって頼まれる役割は何ですか
- 家族から「あなたはそういうところがあるね」と言われたことは何ですか
- 初対面の人に、最初に褒められることが多いのは何ですか
- 昔の同僚や友人と久しぶりに会ったとき、変わらないねと言われる点は何ですか
- 誰かが困っていたとき、自分が自然に動いた場面を1つ挙げてください
- 引き受けても苦にならない面倒ごとは何ですか
- 人がやりたがらないのに、自分は平気なことは何ですか
- 「よくそんなに続くね」と言われている習慣はありますか
- 送別会や誕生日で、人から言われた言葉を1つ思い出せますか
特に効くのは2・7・8です。 頼まれごとの内容と、苦にならない面倒ごとには、その人の性質がほぼそのまま出ます。「resumeに書けること」ではなく「言われたこと」を思い出すのがポイントです。
思い出せない場合は、信頼できる友人や家族に直接聞いても構いません。「自分ってどういうところがあると思う?」と聞くと抽象的な答えが返ってくるので、「一緒にいて助かったことある?」と具体的に聞いたほうが使える答えが返ってきます。
変換表:言われたこと → 行動 → 書ける一文
拾った言葉はそのままでは使えません。「言われたこと」は評価、「行動」は事実です。プロフィールに書くのは事実のほうです。
| 言われたこと | その裏にある行動(事実) | 自己紹介文に書ける一文 |
|---|---|---|
| 優しいね | 相手の予定に合わせて調整することが多い | 予定を決めるとき、相手の都合を先に聞くほうです |
| しっかりしてるね | 期限や約束を先に確認して動く | 待ち合わせは早めに着いてしまうタイプです |
| 落ち着いてるね | 慌てず、まず状況を確認してから動く | 何かあったとき、まず状況を整理してから動きます |
| 話しやすいね | 相手の話を遮らずに最後まで聞く | 人の話を聞いているほうが好きです |
| まめだね | 連絡や記録をこまめに残す | 返信は早いほうだと言われます |
| 面白いね | 場が固いときに軽い話題を出す | 場が静かなとき、つい何か話しかけてしまいます |
| よく気がつくね | 人の変化や不足に先に気づく | 相手が疲れていそうなときは、無理に誘わないようにしています |
| 頼りになるね | 引き受けたことを最後までやる | 引き受けたことは、地味でも最後までやるほうです |
| 続くね | 一つのことを長く続けている | 同じ趣味を10年ほど続けています |
| マイペースだね | 周囲に流されず自分の速度を保つ | 焦らず自分のペースで進めるほうです |
右端の列を見てください。どれも「長所」という言葉を使っていません。 行動を書くだけで、読み手は勝手に評価してくれます。これが自己申告に見せない書き方の核心です。
抽象語を具体に落とす言い換え辞書
出てきた言葉が抽象的なままだと、誰にでも当てはまる文章になります。「いつ」「何を」「どのくらい」のどれか1つを足すだけで具体になります。
| 抽象的な長所ワード | 具体化のための問い | 具体化した例 |
|---|---|---|
| 優しい | 誰に、どんな場面で | 家族の通院に付き添うことが多いです |
| 真面目 | 何を守っているのか | 約束の時間は必ず守るようにしています |
| 明るい | どんなときに出るのか | 初対面の場では自分から話しかけるほうです |
| 前向き | 失敗したあと何をするか | うまくいかなくても、翌日には次の手を考えています |
| 誠実 | 何を隠さないのか | 分からないことは分からないと言うようにしています |
| 行動力がある | 直近で何をしたか | 気になった店には、その週のうちに行きます |
| 気配りができる | 何に気づくのか | 人数が増えたとき、話していない人に振るようにしています |
| 責任感がある | 何を最後までやるか | 引き受けた当番は代わってもらったことがありません |
| 聞き上手 | 何をしないのか | 相手が話しているときは、途中で自分の話にすり替えないようにしています |
| 努力家 | どれだけ続いたか | 資格の勉強を、朝の30分だけ2年続けています |
問いの列だけメモしておくと、あとで自分の別の長所にも使えます。
自己申告になっている例と改善例
| 自己申告に見える書き方 | 何が起きるか | 改善例 |
|---|---|---|
| 優しい性格だと思います | 自称で終わり、根拠がない | 相手の予定を先に聞くほうです |
| 誰とでもすぐ仲良くなれます | 誇張に読まれやすい | 初対面でも、自分から話しかけるほうです |
| 長所は思いやりです | 履歴書のような硬さが出る | 体調が悪そうな人には、まず声をかけます |
| 周りからよく褒められます | 何を褒められたか分からない | 「返信が早い」とはよく言われます |
| 人を笑わせるのが得意です | 得意の自己判定は疑われやすい | 静かな場だと、つい軽い話をしてしまいます |
| 短所がないのが長所です | 冗談が通じないと不誠実に見える | (書かない。行動の事実に置き換える) |
| 家庭的だと言われます | 抽象度が高く、誰にでも書ける | 週末に作り置きをするのが習慣です |
改善例に共通するのは、「〜です」と言い切っている対象が性格ではなく行動であることです。性格の断定は反論されますが、行動の記述は反論されません。
5分でできる棚卸しワーク
ステップ1(2分):想起シートから3つ拾う
上の10問のうち、答えられたものから3つだけ単語で書き出します。良し悪しは判断しません。
ステップ2(2分):変換表にかける
拾った3つを「言われたこと → 行動 → 一文」の順で変換します。ここで「長所」「得意」「自信がある」という単語は使わないと決めておくと、自然に行動の記述になります。
ステップ3(1分):2つに絞る
3つのうち、内容が近いものは1つにまとめます。 自己紹介文に入れる長所は2つまでで十分です。3つ以上並べると自己アピールの色が濃くなり、かえって印象が薄くなります。
絞る基準は「相手が一緒に過ごす場面を想像できるか」です。仕事の実績よりも、日常の行動のほうが選ばれます。
例文の使い方(そのままは使わない)
ここまでの例文は、そのまま貼り付けずに自分の言葉へ直す前提です。理由は2つあります。ひとつは、事実と少しでもずれた文を置くと、やり取りが始まってから食い違いが出ること。もうひとつは、文体が本文の他の部分と違うと、その一文だけ借り物のように読まれることです。
- 使う場面:材料はあるが、言い回しが決まらないとき。語順や文末の見本として使う
- 避けたい使い方:自分に当てはまらない例文を「良さそうだから」という理由で入れること
- 直し方の目安:主語・時間・回数のどれかを自分の実際の数字や場面に置き換える
想定される反論・例外
「行動を書いても地味なだけでは」 ——地味で構いません。プロフィールで長所が効くのは、驚かせる場面ではなく「この人と過ごす時間が想像できる」と感じてもらう場面です。派手な実績は、読み手が自分と比べる材料になってしまうこともあります。
「褒められた経験がない」 ——質問の7と8だけ使ってください。「引き受けても苦にならない面倒ごと」は、褒められた記憶がなくても答えられることが多く、そこに性質が出ます。
「盛ってしまいそうで怖い」 ——盛りを防ぐ方法は単純で、回数や頻度を入れることです。「よく手伝います」は盛れますが、「月に一度、実家の片付けを手伝っています」は盛れません。
長所を書かなくてよい人もいます。 自己紹介動画で話し方や表情が伝わっている場合、文章側は事実と休日の過ごし方だけでも成立します。LOVETOKでは20種類の質問から選んで動画で答える「質問に答える動画」を用意しており、投稿は自己紹介動画と合わせて1人あたり合計6本までです。言葉にしにくい人柄は、文章より動画のほうが早く伝わることがあります。
安全上の注意(LOVETOK編集部調べ)
長所を具体的に書こうとすると、勤務先・役職・活動場所といった特定につながる情報が混ざりやすくなります。本記事の基準はLOVETOK編集部が整理したものですが、マッチングサービスを介したトラブルについては、警察庁・消費者庁・国民生活センターが継続的に注意を呼びかけています。
- 長所の根拠として、勤務先名・店舗名・部署名・所属団体名を書かないでください。職業は業種レベルにとどめるのが安全です
- 「毎週◯曜の夜は必ず◯◯にいます」のように、場所と時間が同時に分かる書き方は避けてください
- 資格や受賞歴は、氏名で検索して個人が特定できる場合があります。書くかどうかは特定されやすさで判断してください
- LOVETOKで公開されるのは表示名・年齢・都道府県のみで、本名・生年月日・詳細な住所・電話番号・メールアドレスは公開されません。文章の中でそれらを自分から書かないようにしてください
- 相手から長所を過剰に持ち上げられたうえで、金銭・投資・副業の話に誘導される事例が報告されています。話題が変わったと感じたら、やり取りを止めて通報を検討してください
- 消費生活に関する相談は消費者ホットライン188、犯罪被害に至らない段階の相談は警察相談専用電話#9110が窓口です
個別の事案が違法にあたるかどうかは状況によって異なります。断定的な判断は避け、各機関の一次情報を確認したうえで、必要に応じて相談してください。
よくある質問
Q. 長所はいくつ書けばいいですか? A. 2つまでです。1つでも成立します。3つ以上並べると、自己アピールの印象が強くなり、かえってどれも記憶に残りません。
Q. 「〜と言われます」という書き方は使っていいですか? A. 使えます。自己申告を避けられる便利な形ですが、多用すると人任せに見えます。文章全体で1〜2回までにしてください。
Q. 仕事上の長所と、私生活の長所はどちらを書くべきですか? A. 私生活のほうです。読み手が知りたいのは、一緒に過ごす時間の様子だからです。仕事の話は職業の欄で足りています。
Q. 短所とセットで書いたほうがバランスが良いのでは? A. 必ずしもそうではありません。短所は書くべきものと書かなくてよいものが分かれます。判断の基準は別記事で扱っています。
Q. AIの下書き機能に長所を書いてもらえますか? A. 入力していない情報をAIが創作することはありません。材料になるのは、あなたが入力済みの年齢・地域・職業・趣味・休日だけです。長所そのものは自分で言葉にする必要があります。
Q. 書いたあと、自分では良し悪しが分からなくなりました。 A. 一晩置いてから声に出して読んでください。読んでいて気恥ずかしい箇所は、たいてい自己申告が残っている場所です。
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長所は探し出すものではなく、すでに人から渡されている言葉を拾い直す作業です。LOVETOKでは、自己紹介文・写真・15〜30秒の自己紹介動画それぞれに対して、項目ごとにいいねを送れる仕組みを進めています。全体の流れは「LOVETOKの使い方」でご確認ください(LOVETOKは現在、会員登録を受け付けています)。
著者:横山隆一(LOVETOK運営責任者)/ 編集:LOVETOK編集部 / 最終更新:2026-07-31LOVETOKは15〜30秒の縦動画から始まる恋愛マッチングサービスです。写真だけでは伝わらない話し方・声・表情から、会う前に相手を知れます。
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